Netscape完全設定法 〜libxpg4パッチを使ってみよう〜 version 1.2 浅井 陽一 0. 序...必要なファイル UNIX 版のNetscape Communicator/Navigator は英語版しかなく、古くから 「日本語版 Netscape を手に入れたい」という有志の方々の尽力により、日本語 化リソース、日本語化キットが作られて来ました。 そのおかげで、最近では ports/packages でインストールすれば、あっという 間に日本語化 Netscape を手に入れる事が出来ます。それに加えて locale 関連 のバグフィックスパッチがありますので、それを使ってさらにブラッシュアップ する事が可能です。 まず、FreeBSD-users-jp と FreeBSD-tech-jp メーリングリストに流れた、 長浜さんの libxpg4 に対するパッチをご存知でしょうか。最新の -stable 、 -current ではこのパッチに相当する修正が取り込まれているはずですが、 2.2.8-RELEASE 以前や 3.0-RELEASE ではパッチを当ててやる必要があるよう です。 FreeBSD-users-jp に入っていれば、長浜さんのメールに添付ファイルとして 付いていた libansi3.tgzを持っているはずですが、その後更にバージョンがあ がっています。 長浜さんのページ へ行ってlibansi4.tgz をもらってきましょう。 展開するとlibansi.so.1.3 というシェアードライブラリが出て来るはずです。 % tar xvzf libansi4.tgz このライブラリが、完全日本語化の要になります。 あるいは、小浜純さんのページ FreeBSD CLUB ヘ行って set-libxpg4-ns.sh をもらって来る手もあります。このスクリプトは 自動的に libxpg4-ns.so.2.0 というファイルをコンパイル、インストールして くれます。 (※ 2.2.x 系の場合です。3.0-RELEASE の場合は、すなおに libansi4.tgz に 含まれるバイナリを使いましょう) libansi.so.1.3 は、libxpg4.so.2.0 と同時に使う必要があります。 libxpg4-ns.so.2.0 は、単独で使え、上の二つと同じ効果があります。 以下、libxpg4-ns.so.2.0 と表記してある所は、適宜 libansi.so.1.3 プラス libxpg4.so.2.0 と読みかえることもできます。 1. Communicator/Navigator 本体のインストール まず、Netscape Communicator をインストールして、さらに日本語化キットを インストールします。このあたりは、太田さんの Web ページを参考にして自分で インストールしても良いですし、ports や packages を使えばさらに楽チンでしょ う。私は netscape-communicator-4.5 と ja-netscape-communicator-4.5 を ports でインストールしました。 この時点で、一応日本語化された Netscape が完成すると思います。 2. XIM を使えるようにする。 Netscape で日本語を入力するには、kinput2 (あるいは、vje-deltaかXwnmo) が必要になります。ports/packages からお好みの変換サーバに対応した kinput2 をインストールして下さい。その際、フィルタイベントに対応した 2.2.8-RELEASE 以降の最新のものを使う必要があります。 kinput2 や vje-delta でフォームに直接日本語入力するためには、リソースを 少しいじります。以下のような行を、ホームディレクトリの .Xresources (または .Xdefaults) に加えて下さい。 --- Netscape*international: True Netscape*allowSendEvents: True Netscape*inputMethod: kinput2 Netscape*vt100*translations: #override \ Shiftspace: begin-conversion(_JAPANESE_CONVERSION) --- vje-delta を使う場合は 3行目を vje に書き換えます。 これで kinput2 での日本語入力も出来るでしょう。しかし、このままでは