最新更新日 '99.09.23.


じっくり眺める rc.conf
 通常、インストーラを利用して設定した、例えばネットワークの設定であるとか、NFS の設定、mouse の設定は、/etc/rc.conf に反映されます。所がそのもとになる設定情報は。/etc/defaults/rc.conf になります。

 ここの設定がデフォルトの設定で、自分で設定した設定は、/etc/rc.conf に設定されます。これとは別に起動時には、/etc/rc.conf.local と言うのが起動されますが、まぁ、あんまり書く機会はあんまり無いでしょう。

 と、言う事で、3.3-RELEASE になってから、デフォルトの、/etc/defaults/rc.conf はずいぶんと設定項目が多いですね。ちらっと見ると、ppp の設定とか、

----------------
ppp_enable="NO"         # Start user-ppp (or NO).
ppp_mode="auto"         # Choice of "auto", "ddial", "direct" or "dedicated".
                        # For details see man page for ppp(8). Default is auto.
ppp_nat="YES"           # Use PPP's internal network address translation or NO.
ppp_profile="papchap"   # Which profile to use from /etc/ppp/ppp.conf./etc/defaults/rc.conf
----------------
良く解らない、ISDN の設定
----------------
### ISDN interface options: ###
isdn_enable="NO"                # Enable the ISDN subsystem (or NO).
isdn_fsdev="/dev/ttyv4"         # Output device for fullscreen mode (or NO for daemon mode).
isdn_flags="-dn -d0x1f9"        # Flags for isdnd
isdn_trace="NO"                 # Enable the ISDN trace subsystem (or NO).
isdn_traceflags="-f /var/tmp/isdntrace0"        # Flags for isdntrace
----------------
なんてのがあったりします。これはドキュメントを読む限りでは、RT100i の様に ISDN ルータの役割をする設定かな?なんて思いますが・・。違うのかな?(^^;;

 ふっと、見ると、これらに混ざって PAO の設定が採り入れたりしています。そーです。PAO3 のパッチは 3.3-RELEASE でマージされました。ただ、当初の 3.3-RELEASE ではちょっと動作が不十分なので、PAO3-RENG3 なんてパッチが必要だったりします。けど、マージはもうすぐそこまで来ていますね。ふふふ。

 一応、インストールが終ったら /etc/defaults/rc.conf を一度目を通して、解らない事があったら jman で日本語マニュアルを見て、新機能を調べてみましょう;-)。

 さて、更に見て行くと、ふっと・・。inetd の起動も rc.conf で吸収された事が解ります。 inetd は 3.2-RELEASE で、tcp_wrappers が吸収されて、/etc/hosts.allow を書く事によりマシンのセキュリティを高める事が出来るようになりしたま。
 3.3-RELEASE では、それがオプションで tcp_wrappers を有効にするかしないか?を選べる様になっています。

/etc/defaults/rc.conf
----------------
inetd_enable="YES"              # Run the network daemon dispatcher (or NO).
inetd_flags="-wW"               # Optional flags to inetd.
----------------
こう言う風に書いてあるのですが、すかさず、jman で調べてみると、
----------------
     -w      外部サービス用に TCP Wrapping をオンにします。 TCP Wrappers サポ
             ートについての更なる情報については、 実装に関する注釈の節を参照し
             てください。

     -W      inetd 組み込みの内部サービス用に TCP Wrapping をオンにします。
----------------
と、言った具合になっていますね。rc.conf 内で起動する分には、テェフォルトで tcp_wrappers の機能をオンにしている。と、言う事です。3.2-RELEASE で作った、/etc/hosts.allow がそのまま使えます。一安心ですね。ふぅぅ。

 こんな感じで /etc/defaults/rc.conf を眺めて、「お?なんじゃこりゃ?」等と疑問に思ったら jman で調べて日本語で読む。と、言う動作はなかなか面白い事だと思います。それによって FreeBSD の新機能と、深みにはまる事が出来るわけですしね。

 と、言う僕も知らない機能がまだまだある様です。パッケージレベルで、「これは何だろう?」と思うのも大事ですが、カーネルレベルで「これは何だろう?」なんて思うのも楽しい事ですね。

たかの@まだまだ勉強。べんきょう。ふふふ(^^)。


Copyright (c) 1997-2004 takachan@running-dog.net All Rights Reserved.