最新更新日 '99.10.26.
更新項目  JIS 以外の文字コードが表示出来ない事が解決しました。


xemacs-21.1.7 を make。
 今までは、xemacs-20.2 を make して、xemacs-20.4 を packages から pkg_add して設定しました。今回は、最新の XEmacs をおつかける事にしましょう;-)。

 詳しい各種設定に付いては、

   XEmacs20.2 のインストール
   XEmacs20.4 のインストール

 を参考にしてください。なぜならば・・。今回は、XEmacs のインストール部分にしか触らないからです(^^;;。

 まずは、ftp サイトから XEmacs 関連のソースを拾って来ます。一般に、xemacs-21.4 から、lisp は package 方式を採用しています。基本的な XEmacs の他に、自分の好きな lisp をインストールする。と、言う方向が取られています。おかげで、mule の機能も package として提供される様になりました。

 まずは、http://www.xemacs.org/Download/index.html から、自分に一番近い FTP サイトを探して、

   xemacs-21.1.7-elc.tar.gz
   xemacs-21.1.7-info.tar.gz
   xemacs-21.1.7.tar.gz

   xemacs-mule-sumo.tar.gz
   xemacs-sumo.tar.gz

を持って来ます。xemacs-21.6 の頃は、xemacs-mule-sumo.tar.gz に虫が潜んで居て、make が最後まで出来ないので、xemacs-mule-sumo-1999-07-13.tar.gz を利用していましたが、21.1.7 では FIX されて、リリース版を利用出来様になりました。

 あっ!!上の三つは、FTP サイトの、xemacs-21.1/ から、したの二つは、package なので、packages/ から持って来てください。下の二つは、mule の機能を吸収した lisp の集まりが入っています。ふっふっふっ;-)。

 さて、インストール方法ですが、package は先に、/usr/local/lib/xemacs に展開する事になります。

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# mkdir /usr/local/lib/xemacs
# cd /usr/local/lib/xemacs
# mv ~/xemacs-mule-sumo.tar.gz ./
# mv ~/xemacs-sumo.tar.gz ./
# tar xvzfp xemacs-mule-sumo.tar.gz
# tar xvzfp xemacs-sumo.tar.gz
----------------
 これで準備が整います。21.1.6 の場合は、xemacs-mule-sumo.tar.gz の代わりに、xemacs-mule-sumo-1999-07-13.tar.gz と、言うのを使います。さもないと、XEmacs 本体の make が完結しません。しくしく。
 さて、せっかく mule の機能を取り込んだのでメニューバーは日本語で表示する様にしましょう;-)。

----------------
# cd  /usr/local/lib/xemacs/mule-packages/etc/app-defaults
# ln -s ja ja_JP.EUC
----------------
 これで package の準備は整いました。続いて、XEmacs 本体のソースの用意です。
----------------
# cd  /usr/local/src
# mv ~/xemacs-21.1.7-elc.tar.gz ./
# mv ~/xemacs-21.1.7-info.tar.gz ./
# mv ~/xemacs-21.1.7.tar.gz ./
# tar xvzfp xemacs-21.1.7-elc.tar.gz 
# tar xvzfp xemacs-21.1.7-info.tar.gz 
# tar xvzfp xemacs-21.1.7.tar.gz 
# cd xemacs-21.1.7
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 さて、いよいよ make します。その前に configure ですね。XEmacs のちょっとややこしい所です(^^;;。一番最初は、./configure --help してオプション を調べるのはお約束ですね。是非オプションを見てください。私の場合は以下で設定しています。
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# ./configure --with-mule --with-gcc --with-gnu-make --with-x11 --site-libraries=/usr/local/lib --site-includes=/usr/local/include --with-xfs --with-site-lisp
# gmake
# gmake install
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 あ、私の場合は、canna を使っています。その時、canna のライブラリとか、インクルードファイルが必要になるので、--site-libraries=/usr/local/lib --site-includes=/usr/local/include の二つが必要になります。
 後、mew とかをインストールするので、--with-site-lisp を付けて、インストール後 に mkdir /usr/local/lib/xemacs/site-lisp してあげます。gmake を使うのは愛嬌ですね(^^;;。後は、gmake;gmake install すれば作業はおしまいで、/usr/local/lib/xemacs-21.1.7 にインストールしてくれます。

 これで一連の作業はおしまいです。後は、自分の趣味に合わせて、mew をインストールしたりしてください。その時は、今まで通り、/usr/local/lib/xemacs/site-lisp にインストールすれば OK です。

 私の環境では、mew で、x-face を使った時、x-face の付いているメールを読もうとした時に、icontopbm が無いよ。と、言われてしまいました。その回避作に付いてですが、configure した時に、compface のソースをうまく見付けられないみたいです。そんな時は以下様に明示的に、x-face を指定してあげましょう。

----------------
./configure --with-mule --with-gcc --with-gnu-make --with-x11 --site-libraries=/usr/local/lib --site-includes=/usr/local/include --with-xfs --with-site-lisp -- with-xface
----------------
 すると、今度は、make 時に compface.h が無いよ。と、言われてるので用意してあげます。
----------------
# cd /usr/local/src/xemacs-21.1.7/src
# ln -s /usr/local/src/compface/compface.h 
# cd ..
# gmake
----------------
 これで、mew を使った時に、x-face の付いたメールも無事に読める事でしょう;-)。

 x-face とか、mew とかに付いての詳しい説明は前出の URL のリンクをクリックしてください。そこにインストール方法とか設定方法が書いてあるので。あ、私の場合、XEmacs の 20.4 と、21.1.6、そして、21.1.7 では同じ .emacsa を利用出来ています。ご安心ください。

 と。言いつつも、確か、21.1.6 をインストールした時に、ange-ftp の所がエラーになったので、.emacs 中の ange-ftp の部分は全部コメントアウトしています(^^;;。 ange-ftp ってなかなか素晴らしい機能ですよね。私はあんま使う機会が無いだけです(^^;;。

 最後にですが、ようやっと、XEmacs に mule な機能が取り込まれました。嬉しい事ですね。それにともなって日本語環境の lisp が package としていろいろ提供される様になりました。このコードネームは、「相撲」ですね;-)。

 ここで説明した二つの package は日本語環境のフルパッケージです。つまり、/usr/local/lib/xemacs/mule-packages と、/usr/local/lib/xemacs/xemacs-packages の下には不必要なモノがぼかすか入ってます。まぁ、自分で整理してみてください;-)。

 ちなみに私は、/usr/local/lib/xemacs/xemacs-packages/lisp の下の、Sun 、mew 、mh-e は要らないので消します。多分他にも要らないのが沢山あると思います;-P。自分の環境に合わせて整理してください。そうでなくとも XEmacs はディスクの肥し的大きさでから(^^;;。

 と、ここまで書いた所で XEmacs-21.1.7 の問題店が浮かび上がって来ました。なんと・・。どうやら、JIS しかサポートされていないみたいです。EUC コードのファイルとか、Shift-JIS なファイルー開くと日本語は見事に文字化けします。coding-system をいろいろ変えてみましたがやはり表示できません。しくしく。

 後、XIM での入力もダメです。文字化けします。JIS のファイルに対しては日本語が正しく打てるのですが、そうでない場合は見事に文字化けします。私の場合は、ほとんど mail と news だけの利用なのでそんなにダメージは受けていません。文書作成とか、プログラム開発などは mule を使っているのです(^^;。

 と、言う様な上記の問題ですが、10/14 に上記問題を解決する為のパッチが公開されました。めでたいですねぇぇ。ふふふ。

http://www.xemacs.org/list-archives/xemacs-patches/9910/msg00020.html

からパッチを持って来て、XEmacs 本体の xemacs-21.1.7/lisp/mule の japanese.el にパッチを当てれば OK です。ふふふ。良かったですねぇぇ。これで安心して最新版が使えそうです。良かった。


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