最新更新日 2000.01.03.


Gnome を使おう。
 最近流行りですね。GNOME と、KDE。それに洩れず、私もいよいよ GNOME をインストールしました。ちっとづつ書いて行きたいと思います。

 そもそも Gnome とは何でしょうか?そんな疑問には以下の URL が答えてくれます。

  http://www.gnome.gr.jp/
  http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/4384/
  http://www.sol.dti.ne.jp/~hiyori13/gnome/users-guide/
  http://www.sol.dti.ne.jp/~hiyori13/gnome/faq/

 等でしょうか。FAQ は結構な疑問を解決してくれます。私が思うに、ウインドマネージャとはどこが違うの?ってな感じなのですが、その疑問もこのページを読むたびに段々解決して行く事でしょう;-)。

インストールしよう。
 まぁ、私も最初は訳も解らず、右も左も解らずに、packages/gnome/gnome-1.0.53.tgz を pkg_add しました。いろいろどばどはっと沢山のファイルをインストールしました。これでおしまいです。ふふふ。

 さて、起動に付いてですが、私は一応「Gnome は gnome-session と言うコマンドで起動するのだ。」と、言う漠然とした事実は知っていました(^^)V。と、言う事でインストールが終ったのでただちにむりくり強引にイザ起動です。

 私は今まで fvwm-1.24r を使っていました。 ~/.xssesion で起動するのをいろいろ指定して居たし、fvwm の起動も指定していました。.xssesin で fvwm と、/usr/X11R6/bin/gnome-session を起動する様にしました。すかさず、startx です。そーすると、fvwm が起動して、その後で、正確には Gnome のパネルと呼ばれるモノ。MSOS 風に言うとタクスバーと呼ばれるモノが下に現れて、「むむむ。動いたのねん。ふっふっふっ。」って感じになります。他にもデスクトップアイコンだとか、足跡のヘルプシステムが起動したりします。
#あ、私の環境では .xinitrc は .xsession への symlink になっています;-)。

 今、この段階でいろいろいじってみたのですが、

   ・ウインドをアイコン化した時パネルの中に入らない。タスクリストが無い
   ・ページャが表示出来ない。
   ・DnD(ドラッグアンドドロップ)も出来ないし・・。
   ・等など・・

 おかしいなぁ。Gnome ってこんなモノなの?的に思いドキメントを読み漁ったワケです。はい。

 すると、段々見えて来ました。Gnome は ウインドマネージャとアプリケーションとの橋渡し的な要素を持ち、その間を標準的なプロトコル等を決めて使いやすくする為のモノなのですね。と、言う事でまずはウインドマネージャをどうするかに走るわけです。はい。

どれにしよう?ウインドマネージャ。
 今まで使っていた、fvwm-1.24r は DnD や、アイコン化した時、Gnome のパネルに入らない。と、言う事は、fvwm-1.24r が Gnome の仕様に準拠して作られてない。と、言う事になります。ウインドマネージャの入れ換えから考えないと・・。長年愛用した、fvwm 1 系に別れを告げる時が来ました・・。

 まずは、関連するドキメントを読みあさり、どの wm が Gnome に対応しているのか探します。ウィンドウマネージャについて に目を通して自分に合う wm を探します。私の趣味としては、Enlightenment はハデ過ぎるし、Window Maker、AfterStep は Linux チックで好きではないので、icewm を選びました。pkg_add icewm-0.9.52.tgz すれば良いだけです。

 以下の 三田村さん のサイトを見に行くと、いろいろなウインドマージャのスクリーンショットと簡単な説明が見られて楽しいですよ。

  http://www2.osk.3web.ne.jp/~heuy/html3/index.shtml

 私のインストールした、icewm (アイスだぶるえむかな?)は、まず、Gnome 無しで、いろいろ遊びました。ふみふみ。設定も簡単でなかなか良いです。カスタマイズする為に、/usr/X11R6/share/icewm の下の menu、preferences、toolbar、winoptions 等を ~/.icewm にコピーしていろいろいじれば良いです。はい。

 私は、fvwm の頃の AutoRaise と、仮想画面移動時、Ctrl+Left、Ctrl+Right で動かす様に設定しました。~/.icewm/preferences を編集します。

 後、emiclock 等は、どの仮想画面に行っても付いて来て、タイトルバーが付かない様にする等の設定をしました。~/.icewm/winoptions を編集します。

  ~/.icewm/preferences
  ~/.icewm/winoptions

 割と簡単でした。使ってみると非常に軽いしなかなか良いです。去年の年末に、icewm-1.0.0.src.tar.gz と、言うバージョンが出ています。これに対する日本語パッチも出ています。

 日本語パッチを必要としない場合、./configure;gmake;gmake install 一発です。簡単簡単。今回の目的は最終的に Gnome を使うのが目的なので、menu の編集等もそこそこに Gnome を起動してみましょう。ふふふ。

Gnome を起動。
 起動した画面です。   →   スクリーンショット

 さて、wm も icewm に決定した事だし、早速起動しましょう。.xsession 等と新しいのも用意しました。これで起動します。すると、Gnome が起動しましたか? Gnome が起動したかを知るには、デスクトップにアイコンが並ぶのと、一番下にパネルが並ぶので解ると思います。

 この時、icewm も一緒に起動しましたか?起動して無かった場合は、kterm 上で icewm & 等と叩いて上げましょう。これで一旦 logout します。(fvwm 1 系を利用していた人間にとって(^^;;)Gnome のすごい所は、logout する時、今まで起動していたモノの状態を保存するか?と、聞いて来る所です。

 つまりどう言う事かと言うと、何も無理に .xsession で起動前に設定しなくても、前の login 時の状態が引き継がれる。と、言う事で、Gnome 上で一旦 icewm を起動していると、次回 login した時にも icewm が起動する。と、言う事です。

 これで後はいろいろパネルに設定したりして使い心地を良くするだけです。fvwm を使っていた時に出た問題点ですが、以下の方法で使える様になります。

・ウインドをアイコン化した時パネルの中に入らない。タスクリストが無い
・ページャが表示出来ない。
 これら二つは、パネル中に Gnome ページャアプレットを入れて上げればグーです。アプレットはいろいろあるので面白いです。いろいろ試してみてください。動かないのもあります。ふふふ(^^;;。

・DnD(ドラッグアンドドロップ)も出来ないし・・。
 これは、ファイルマネージャを使えばグーです。例えば、ファイルマネージャの中で、~/TEXT を/usr/local/bin/mule に DnD して上げれば、mule が起動されます。

 後、他の手段として、~/.gnome-desktop と言うディレクトリがあります。自分の環境のデスクトップに付いてがこのディレクトリ内に格納されます。例えば、

----------------
% cd ~/.gnome-desktop
% ln -s /usr/local/bin/mule-19.34 mule
----------------
とかした場合、デスクトップに某 OS 風に言うと「mule へのショートカット」が出来ます。ファイルマネージャからここに DnD すると、mule が起動する様になります。

 これら、DnD の機能は、Gnome で実現されています。ファイルマネージャから他のアプリケーションに対し、DnD 出来るのは今の所私は、 Netscape しか知りません。昨日、XEmacs を DnD 対応にする為に格闘してみましたが、XEmacs は libdnd を使うみたいです。と、言う事は、Window Maker、AfterStep は、libdnd 対応なので、Gnome の機能では無く、ウインドマネージャの機能として、XEmacs に対して DnD 出来るのかな?僕はどっちの wm も使ってないので知りません。icewm は libdnd は利用しないです。

 こんな感じでしょうか・・。後は、個別にパネルをカスタマイズして行く事ですね。以下の機能は私のマシンでは動きませんでした。

・CUP の負荷モニタ
・マルチメディア系の CD プレーヤ、ボリュームメータ
・インターネット用ツールの PPP 等
・後、ヘルプシステムのフォントがダサいなぁ。変えられないのかな?

 これらはまだ、FreeBSD ではサポートされて居ない気がします。GNU は Linux プラットフォームをメインに考えているのか?ちょっと納得行かないですね。プンプン。

 後、前出のスクリーンショットは、実は、ThinkPad535E の FreeBSD3.3-RELEASE+PAO3 上のモノで 600x800 で動いています。  Gnome のフォントが fidex+mics な 14 ポイントのフォントなので、大きくてちっと好きじゃ無かったので、MS ゴシックの 12 ポイントに変更しています。小さい NotePC にはなかなか良いです;-)。Gnome のフォントの変更は以下の様にしました。

----------------
# cd /usr/X11R6/share/themes/Default/gtk
# cp gtkrc gtkrc.ORG
# cp gtkrc.ja gtkrc
# mule gtkrc
# 
----------------
--- cat gtkrc
style "gtk-default-ja" {
       fontset = "-microsoft-gothic-medium-r-normal--12-*-*-*-c-*-*-*"
}
class "GtkWidget" style "gtk-default-ja"
----------------
 眺めて頂ければ解ると思いますが、Gnome のローカライズは、GTK の方でやっているのね。Gnome と GTK って密接な関係があるのね。って事が良く解ると思います。この設定をすれば、全角/半角日本語、そして、英数字の全てが MS ゴシックになります。
#もしかしたら、gtkrc は、~/.gtkrc としても OK だと思います。

 さて、ここまで駆け足で書いて来ました。ふぅぅ。まあ、まずは、gnome-session と叩いてみる事です。ふふふ。その後でいろいろ設定して行くのが良いでしょう。私の場合はそーしたので、.xsession の設定が何も無くなったのですけど・・(^^;;。後、スタートフップで emiclock を起動したりするのは簡単です。
 ファイルマネージャもなかなか素晴らしいし、mime.types を更にもっといろいろ設定すればダブルクリックでいろいろなアプリが起動するだろうし、他のアプリケーションも Gnome 対応になればずいぶんと使いやすくなると思います。自分の環境はいろいろ変えてみましょう。

 知合いの PC に redhat な Linux がインストールされていました。xdm では無く、gdm と言うのが動いているんですね。 CDE チックでなかなかかっちょ良いです。最初、redhat な Linux 独自の製品かと思ったら Gnome の ftp サイトにソースが落ちていました。FreeBSD での関連する文書、WEB、ports の情報等は全く有りませんでした。しくしく。

 で、どうしても gdm を動かしたくて試した事は以下になります。

1. Linux エミュレータで動かす
 o. 沢山のライブラリが必要(Linux から持って来るとか symlink の嵐)。
 o. 沢山のバイナリが必要(Linux から持って来る必要有り)。
 o. 挫折・・。

2. ソースから make するべ
 o. おっ。make は通った。うひひ。
 o.インストールして xdm を落して起動。あれれ・・?
 o. 足跡マークが出ない。日本語対応してない。
 o. そして・・。login 出来ない。しくしく(g_g)。
 o. 挫折・・。

と、言う感じで全敗でした・・。誰か、gdm がまちもに動いた人が居たらご一報ください。もしくは私と一緒にほげってくれる人を募集します;-)。

 さて、駆け足で書いちゃいましたけど、これで本当に Gnome が動くんかいな?(^^;;。皆さんも是非頑張ってみてください(^^;;。


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