最新更新日 2000.09.04.

FreeBSD と 光モノ(MO PD DVD-RAM)。
 どーでも良いが、そろそろ書かにゃまずいだろう。と、言う事で、多分ホンポー初公開の、FreeBSD で使える MO/DVD/PD に付いて書いて見たいと思います。これらを利用する為には俗に、「od-driver パッチ」と呼ばれ、FreeBSD 上で、MO や PD DVD-RAM を使える様にしたパッチを利用する事になります。「od-driver パッチ」作者は 秋山さん です。

 私がなぜ、使命感に駆られてこのページを書いたかと言うと、私は、od-driver パッチ ML のオーナをしているから。と、言う事になるでしょうか(^^;;。私の他に、メンバの方には精力的に使ったりパッチの更新を行っている方、ML へ導く方等などがいらっしゃいます。

● od-driver って何?
 全然知らない人は、そもそも 「od-driver パッチ」って何? なるのですが、それに付いての説明は、「NETWORLD+INTEROP 2000 TOKYO 〜 BSDなひととき〜」と、言う BOF の場で発表しています。その時のプログラムを参考にしてみてください。

   http://www.jp.freebsd.org/event/N+I2000_BOF/program.html

 発表時、私が使用した MagicPoint のデータは

   http://www.running-dog.net/mgp/od-driver.mgp

 ですので、MagicPoint を持っている方は一度御覧になってみてください。

● od-driver の現状。
 od-driver パッチの作者である 秋山さん が、遠路はるばる NETWORLD+INTEROP 2000 にいらっしゃいまして、ジョーダンと対面し、コミッタになりました;-)。これで、多分 5.0 では od-driver が本家にマージされる事になるでしょう。ぱちぱちぱち。

 では、現状のリリースに対する対応はどうなっているのだ?と、言う事になるのですが、リリースされたパッチは、3.3-RELEASE で止まっています。

 テスタズ ML の内部では、3.4-RELEASE 用、3.5-RELEASE、4.0-RELEASE、4.1-RELEASE と言う感じでテストが進められています。まぁ、一応、全バージョンはパッチが出ている。そしてテストされている。と、言う事になります。それぞれはほどほどにテストされています。ただ、あんまり日の目を見ていません(^^;;。

 これらのバージョンのパッチを是非使ってテストしてみたい。と、言うのであれば私宛にメールを頂ければと思います。テスト版の為、動作の保証は出来ませんが、テスタとしてご協力をお願いします。問題解決は自力でお願いします;-)。
#当然ながら、「ファイルシステムがぶっ飛んだ。どうしてくれるんだ?」「メディアが使えなくなった。弁償しろ。」と、言うお話はナシね;-)。

 なお、PAO3 では、od-driver パッチは 3.4-RELEASE 相当分がマージされています。ISA 版 SCSI カードと共に利用可能となっております。

● od-driver で DVD-RAM。
 私自身では、FUJITSU M2512A と言う 230MB の MO、TOSHIBA DVD-RAM SD-W1111 と、言う DVD-RAM を持っています。MO に付いては古くからあるデバイスなので、沢山の機種が結構安定して使えています。

 DVD-RAM は現在、以下のデバイスが動いています。

        "MATSHITA" , "PD-2*"
        "TOSHIBA"  , "SD-W1101*"
        "TOSHIBA"  , "DVD-RAM*"
        "CREATIVE" , "DVD-RAM*"
 これらは、DVD-RAM 上に ufs を作成し読み込み、書き込みが可能です。も し、新たにドライブを手に入れて動かそうしたけど、動かない時は以下の様に ソースを修正してみてください。

 修正するソースは src/sys/cam/scsi/scsi_od.c になります。ここに、

----------------
static struct od_quirk_entry od_quirk_table[] =
{
   {
      { T_CDROM, SIP_MEDIA_REMOVABLE, "TOSHIBA", "SD-W1101*", "*" },
      /* quirks */ OD_Q_NO_6_BYTE
   },
   {
      { T_CDROM, SIP_MEDIA_REMOVABLE, "TOSHIBA", "SD-W1101*", "*" },
      /* quirks */ OD_Q_NO_6_BYTE
   },
   {
      { T_CDROM, SIP_MEDIA_REMOVABLE, "ベンダ名", "モデル名", "ファームウェアバージョン" },
      /* quirks */ OD_Q_NO_6_BYTE
   },
	:
	:
	:
};
----------------
等と言う感じで設定すればよいかと思います。ま、まずはトライしてみてください;-)。

 ファイルシステム的には msdosfs と、ufs が利用可能です。UDF は FreeBSD がサポートしていない為未対応となっています。

●利用方法。
 では、実際の od-driver の利用方法に付いてですが、書くと長いので(^^;;、4.1-RELEASE 用のパッチの README.od-J を参照してください;-P。これであなたももう光モノデバイスは恐くないですね。むひひひ。

 ただ、このパッチは 2000/09/05 現在、テスト版となっております。正式版はまだ出ていません。

 後、od-driver は msdosfs のメディアにもアクセスする事が要求されます。そんな時は、mount_msdos とか、newfs_msdos を利用するのですが、どうも FreeBSD の msdosfs に対応する実装の部分に問題が大い様でして・・。

 od-driver パッチではそんな部分にも目を光らせています;-)。とりあえずは、昔から問題のとして存在していた、非 512 バイト/セクタへの対応(これは PC-98 方面からの懸案として今は対応されています)、最近で言えば、newfs_msdos で 1 セクタ目がどうも変な風に出来てしまうらしい。と、言う問題が回避されています。これで newfs_msdos はまともに使える様になった。とか・・。

 私が体験した問題としては、msdosfs な MO を mount する場合、msdosfs な DVD を mount する場合ではデバイス名が違うと。言う事でちょっとてこずりました。

----------------
MO の場合
/sbin/mount_msdos mount_msdos -l -o rw /dev/od0 /mo

dvd の場合
/sbin/mount_msdos mount_msdos -l -o rw /dev/od0s1 /dvd
----------------
●テスタズ ML?
 さて、od-driver パッチには テスタズ ML と言うのがありますが、もし興味をお持ちになられたのでしたら私宛にメールを頂ければと思います。ただ、テスタ用の ML ですので、自分で patch 当てたり、カーネル作れたり、ちょっと高等で、簡単な間違い等が有ったらソースとか直せたりする人を対象としています。自分の技量がそれ位はある。と、感じられる方はメールをください。



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