最新更新日 2001.07.02.

やっと動いた KDE2;-)。
 今年の 2 月ですが、オープンソース祭りと言うのが秋葉でありました。その時、初めてまともに日本語も対応されていてバリハリ動いている KDE と言うモノを見ました。今まで GNOME-1.2 のちょっと暗いイメージだったのに人の NotePC で動いている KDE2 のなんとあか抜けている事かっ!!。

 FreeBSD が 4.3-RELEASE になって KDE2 が packages で日本語対応して使いやすくなったので早速インストール。と、まぁ簡単には行きませんでした。イバラの道状態でした;-)。

 起動した画面です。   →   スクリーンショット

 では早速。話題は少ないとは思うのですが、インストールと利用の顛末を書いてみたいと思います。基本的には packages を pkg_add すれば良いのでラクチンです。pkg_add kde-i18n-2.1.tgz kde-2.1.1.tgz すれは必要なモノはドカドカと入れてくれるのでもうおしまいです。速いですねぇぇ。でもって xdm であるとか、kdm 等を起動して login すれば OK です。

 ~/.xsession を使っているのであれば、そのファイルの一番最後に

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exec startkde
----------------
と、一行加えて上げましょう。あ、下に書かれている、「kdm をおしゃれに使う。」も読んでね;-)。

 この時、vjeDelta-2.5 を起動していると kdeinit が悪さして動作しません。vjeDelta-2.5 を使っている人はその起動を停止しましょう。と、言うか使うのを諦めましょう。ちなみに vjeDelta-3.0 の場合は問題なく利用できます。

 私の場合は、vjeDelta-2.5 の正規ユーザですが、3.0 は持っていません。お試し版を VACS さん のホームページ からダウンロードして来て試したらちゃんと動いてくれました。

 今度は無事に動いたので、では日本語対応と、言うか、日本語で表示させようっ!!って感じです。などと意気込んで作業を・・。コントロールパネルからいろいろ設定を変更しても・・。あれれ??日本語表示にならないですね。おかしいなぁ・・。ここで悩んだ挙げ句、packages のファイルを調べてみると、ja-kde-i18n-2.1.tgz と言うのがあるみたいです。上ではインストールしてる様に書いていますが、実は、最初は kde-2.1.1.tgz だけをインストールしただけだったのですが、これでは日本語対応になりませんでした。

 でもって、ja-kde-i18n-2.1.tgz をインストールしたらっ!!ふぅぅ。ようやっと日本語が表示できる KDE になりました。後は 自分の好きなフォントをいろいろ指定してカスタマイズしましょう;-)。

 と、言う事で今回は以下のファイルを pkg_add しました。参考にしてみてください。

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ja-kde-i18n-2.1.1
kde-2.1.1
kde-i18n-2.1.1
kdebase-2.1.1
kdegames-2.1.1
kdegraphics-2.1.1
kdelibs-2.1.1
kdemultimedia-2.1.1
kdenetwork-2.1.1
kdesupport-2.1
kdeutils-2.1.1
koffice-2.0.1_2
----------------
 表示言語を日本語にするには、[スタート;-)]→[コントロールセンター] と起動して、左のウインドから、[個人設定] を選び、[国と言語]→[国]→[アジア & オセアニア]→[日本(JP)]を選択すれば良いです。後は、その下の[言語]と、[文字セット]を指定します。そして、[適用]で反映してと。をいをい・・。デェフォルトは英語です。翻訳してください;-P。

 で、上記の通りに指定すると、フォントが無いので[???]なんて具合に文字化けします。この時点で ~/.qti18nrc と言うファイルが必要になります。このファイルのサンプルは KDE のページ にあるので参考にしてください。私の場合は以下の様に指定しました。MS ゴシックを使っています。

----------------
fixed   -microsoft-gothic-*-*-*--14-*-*-*-c-*-jisx0201.1976-0, \
        -microsoft-gothic-*-*-*--14-*-*-*-c-*-jisx0208.1983-0 
*       -microsoft-gothic-*-jisx0201.1976-0, \
        -microsoft-gothic-*-jisx0208.1983-0
----------------
 このファイルを作成したらログインし直してその後で、フォントの指定をしてあげます。今度は日本語が表示されたかと思います。フォントの指定は [コントロールセンター]→[ルック & フィール]→[フォント] になります。私はここに全て MS ゴシックの設定を施しました。

 実際に使ってみると、結構アラが目立ったりします。例えば konsole は日本語対応していないだの。KDE 以外のアプリ間では、X のマウスクリックのデータの保持ができないだの。パネルには GNOME で言う所の引き出しが無いだの。ま、我慢してなじんで行きましょう;-)。

 と、言う事で KDE にはブラウザが付いてるのですが、これがまた、なかなか凄い;-)。なんとフォントサイズが動的に変えられます。しかし、裏を返すとフォントの設定がややこしいです。X で xtt を使っているとトルータイプなフォントがなかなか良いですよ;-)。

 タスクバーはデェフォルトでわざと小さいアイコンを使っているのですね。マウスを持っていくとズズズッとか言って MAC OS X みたくでかく表示されます;-)。なんや。パクリやんけっ!!って感じですが、なかなか宜しいです。ふっふっふっ。

 と、まぁ、良い所の自慢はこの辺りで、FreeBSD の packages をインストールするとちょっとおかしな事になっています。そもそも、KDE 起動時のログはどうやって見るのか?と言えば、

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startx > & ~/OUT 
----------------
などとすれば X のログの次に KDE の起動時のログを採取する事が出来ます。 これを眺めてみると、
----------------
kdecore (KLibLoader): library libkcm_kmix.la not found under 'module' but under 'lib'
kdecore (KLibLoader): library libkcm_layout.la not found under 'module' but under 'lib'
kdecore (KLibLoader): library libkcm_laptop.la not found under 'module' but under 'lib'
kdecore (KLibLoader): library libkcm_xmlrpcd.la not found under 'module' but under 'lib'
----------------
 抜粋ですが、なぁんか、モジュールのロードに失敗している様ですね。これらが無くても起動はしますが、気持ちが悪いですよね。でもってこれらのモジュールは一体どこにあるのだ?と、調べてみると・・。/usr/local/lib にあるみたいですね。KDE 本体のは /usr/local/lib/kde2 に有るようなので/usr/local/lib にあるのはロードしてくれない様です。でもってこれらのモジュールは kdesupport-2.1 に入っているものです。しゃーないので、上記四つのモジュールは /usr/local/lib/kde2 に symlink してあげましょう。

 いろいろ調べてみると、export LD_LIBRARY_PATH すれば OK みたいに書かれているのですが、これを指定してもダメでした・・。ま、symlink で許してちょ;-)。

 さ、後は自分でいろいろカスタマイズしてください。一番は大変なのはフォントの指定でしょう;-)。

Netscape が文字化け?
 KDE にはおしゃれなブラウザ、kinqueror と言うのが付いてくるのですがいつまで経っても Netscape を使うんですな(^^;;。でもって KDE 上で Netscape を使うとメニューの所が文字化けしてしまうんですな。いい加減 Netscape 使うの止めなさい。と言われている様で中々新鮮です;-P。ちなみに Mozilla は 4.1.0 と併せて使うとむちゃくちゃ重いですね。これはこれでどうしようもない・・。しくしく。

 ま、とりあえずは、Netscape の文字を正しく表示するようにしましょう。コマンドラインから Netscape すると「フォントが無いで。」と言われるのでそのフォントを設定して上げれば良い。と、言うのが一つの手ですね。ただし、私にその方法は解りません;-P

 文字化けを起こす原因は、KDE 以外のアプリケーションに対して KDE の設定をむりくり利用させようとするためにこのような現象になるみたいです。Gtk などのアプリケーションに KDE の設定を有効にさせない為には[コントロールセンター]から設定を変更してあげる必要があります。

 [コントロールセンター]→[ルック & フィール]→[スタイル] と来て、[他の描画に関する設定] と、言う所で [フォントと色を非 KDE アプリにも適用]と言うのにチェックが付いてるのでこれを外します。

 これだけで良いか?と、言えば、まだダメで、「非 KDE アプリ」に KDE の設定は対応させなくなっただけで、他の設定を与えて上げなければなりません。この設定を施すのが、~/.gtkrc-kde になります。同じマシンに GNOME と KDEが一緒にインストールされている倍には、~/.gtkrc と ~/.gtkrc-kde の二つが散在していると思いますが、設定を追加するのは後者の方で、以下の設定を書き込んであげます。

----------------
fontset =
"-microsoft-gothic-medium-r-normal--12-*-*-*-*-*-iso8859-1,\
 -microsoft-gothic-medium-r-normal--12-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-0"
----------------
 これは私の場合の設定ですが、皆さんが利用しているフォントに適意置き換えてください。

 これで一旦ログアウトして再度ログインし直した後に Netscape を起動すると正しく表示できるようになるかと思います。良かった良かった;-)。

KDM をおしゃれに使う。
 KDE の dm には xdm に変わって kdm と言うのがあります。GNOME では gdm と言うのが有りますね。それと一緒です。gdm に付いては以前に書いているのでそっちを参考にしてください。

 と、言う事でまずは自分のアイコンを用意します。ま、x-face のを png にすればえーやんけ。って感じですね;-)。これを /usr/local/shale/apps/kdm/pics/users に、takano.png などとして保存すれば OK です。KDM をリスタートすると自分の x-face が表示される様になるかと思います。かぁんたん。ですね;-)。

 で、更にその下を見ると、ログインして、ウィンドマネージャが選択できるみたいです。この機能を有効にしてみましょう。

 kdm の設定ファイルは、/usr/local/shale/config/kdmrc と言うファイルが存在していてそこに色々書いて有り、それを見て動きます。ウィンドマネージャの選択項目は、

----------------
SessionTypes=kde,fvwm,failsafe,default
----------------
 と、言うのが有りますが、これを
----------------
SessionTypes=kde,gnome,icewm,failsafe,default
----------------
 等と自分の好みに変更してみましょう。そして kdm をリスタートしてあげます。これで、kdm のから選択が可能になりました。尚、ここに書かれた変更点は、KDE のコントロールセンターからも変更が可能です。root でログインしてから [コントロールセンター]→[システム]→[ログインマネージャ] でいろいろ設定ができます。日本語表示も出来るしフォントも変えられます。変更後は /usr/local/shale/config/kdmrc 反映されるので、ま、手で直しても一緒かな;-)。と、言う感じです。

 さて、次に進みますが、今度は KDM の情報を ~/.xsession に受け渡して上げる必要があります。基本的には kdm も xdm に近いものが有りますし参考にしている部分もあります。その点をかんがみて、 /usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xsession と言うファイルを以下の様に変更します。あ、これは、3.3.6 の場合です。4 系の XFree86 を使っている場合には、 /etc/X11/xdm/Xsession になります。

----------------
startup=$HOME/.xsession
resources=$HOME/.Xresources

if [ -f "$startup" ]; then
        exec "$startup" "$@"
else
        if [ -f "$resources" ]; then
                xrdb -load "$resources"
        fi
        exec xsm
fi
----------------
 "$@" と、言うのを 5 行目に書いて上げます。これで、kdmrc に記述した SessionTypes の中の選択した値が、~/.xsssion に受け渡される事になります。

 kdm からログインすると、~/.xsession がキックされますが、ここに選択した値が渡されるので判断して起動するウィンドマネージャを選択しましょう。

----------------
etcwm=startkde
wm=${1:-$defaultwm} 

case ${wm} in 
    kde) 
        WM=startkde 
        ;;
    gnome) 
        WM=gnome-session
        ;;
    icewm) 
        WM=icewm
        ;;
    *)
        WM=${etcwm}
esac 

    :
    :
    :
exec $WM
----------------
 $1 に kdm で選択した文字列が入ります。これを判断してそれぞれ自分の利用したいウィンドマネージャを起動する様にします。さ、思いの外使い勝手がよくなりましたね;-)。

 多分、この技は gdm でも利用出来るかと思いますが、私は試していません・・。

FIVA MPC-206 で KDE。
 実は今回、こっちがメインだったりします;-)。デスクトップな PC の方では簡単に KDE が動いたのですが、MPC-206 では全然動きませんでした。ふぅぅ。と、言う事で第二部の始まりです;-)。

 デスクトップな PC は RIVA TNT なグラヒックチップを使っていました。これは、4.3-RELEASE をインストールして、XFree86 3.3.6 を利用しても特に問題なくサクサクと動いてくれました(この PC は CeleronDual な PC;-)。

 それに引き換え、MPC-206 はいわく付きの SMI(Silicon Motion) の LynxEM+ です。ここに 4.3-RELEASE をインストールしてはやり標準の XFree86 3.3.6 を利用しましたがどう頑張っても KDE の起動途中で画面が真っ暗になるブラックアウト現象が発生してしまい、諦めざるを得ませんでした。

 KDE な ML で質問したり web を調べたりしたのですが、結論としては、Silicon Motion Lynx family のチップ使った PC で XFree86 3.3.6 を起動していた場合には KDE はまともに動きません。

 ではどうするか?と言えば、私は、X のバージョンを 4.1.0 に上げました。4 系 X のページのインストールに付いては 以前書いたのでそっちを参考 にしてください。

 でもって XF86Config が必要になってきますね。これは、xf86config で作成しました。そこに更に手を加えました。さっ!!これで動くか?! おーーーっ!!無事に起動できるようになったやんけっ!!すげーーーっ!! 結構幸せです;-)。

 が、幸せはそんなに長くは続かない・・。と、言う感じでしょうか・・。ログアウト時にはブラックアウトしてしまいました。ただし、今度はリモートからログインして X 及び、xdm(kdm) のプロセスを kill して再起動すれば復活はしてくれます。3.3.6 の頃はそれさえ来ませんでした。なので随分と進歩した。と、言う感じではないでしょうか;-)。

 さてさて。MPC-206 での KDE はまだあんまり使い込んでいません。今後はどうなる事やら?って感じでしょうか。実は、MPC-206 で動く KDE-2.1 は随分と重いのです。何が遅いのかなぁ・・。CPU はフル回転にはなってないし、メモリはまだ余っているし・・。HDD が遅いのか・・。うぅぅみゅ。フォントの扱いが絡むとしたら X を 4.1.0 にした事も重くする原因の一つに入ると思うし・・。600MHz では遅すぎるのか・・。

 大体以上の様な感じですが・・。ま、もう少し使い込んでみたいと思います;-)。

 と、言う事で、お待たせいたしました。 FIVA MPC-206 の XF86Config の発表です。今回は KDE2 にも耐えられるバージョンです。ぱちぱちぱち;-)。スペックをちろっと書くと、

・Video Card   SMI(Silicon Motion) の LynxEM+
・Display      800x600
・Keyboad      jp106
・Mouse        本体 PS/2 三つボタンマウス
               USB スクロールマウス
・ 今回生成した XF86Config 800x600 1624bpp で利用
 ま、これで多分動くと思います。LynxEM+ は xf86config で Silicon Motion Lynx family を指定して、16bpp を指定すれば OK だと思います。マウスは、本体に付いてるのは PS/2 の三つボタン、USB の方はスクロールする必要があります。USB マウスに付いての設定は /etc/usbd.conf で行います。詳しい設定方法に付いては、インテリマウスでスクロール を参考にしてください。

 さてと・・。どうもまだ動作が安定してないな・・。ま、おいおい更新していきます。



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