AcceleratedX 2.1 が動かないっ!!
 今回の大きな問題点でした。私が FreeBSD にはまりだしたのが 2.1.0-RELEASE の頃ですが、それからずっと AcceleratedX を使っていたのでした。当時はまだ、XF86Setup なんてものが無かったので XF86config の設定が大変な時代だったのでした。

 で、2.2.5-RELEASE からは XFree86 が 3.3.1 になり、見事に AcceleratedX2.1 が動かなくなりました。その原因は、今までのバージョン 3.2 まではフォントを *.Z 形式で持っていたのが、*.gz 形式で持つ様になってしまった為、AcceleratedX が対応できなくなってしまったのでした。

一応、次の URL に行けば、その回避作が載っています。が・・。英語なので、私は AcceleratedX を使うのをやめました・・(^^;;。

AcceleratedX 2.1 の FAQ なページ:http://www.xinside.com/support/faqs.html

 と、言う事でっ!! XF86Setupだぁぁーーーっ!!  つづく・・。


しゃーない。XF86Setup に挑戦だ・・。
 AcceleratedX が動かなくなった今、残る手段は自分で XF86Setup で設定するしか手が無い・・。と、言う事で FreeBSD で今回初めて本格的に XF86Setup をしました(^^;;。

1. 何はともあれマウスの設定
 X が動く前にマウスの設定をしなければならないので、まずは /stand/sysinstall からマウスの設定を行うのだ。
 ぼくはロジテックマウスの 3 ボタンなのでその通りに設定を行う。ポートは com1 で OK。正しく設定出来たかは XF86Setup を起動してからのお楽しみ(^^;;。

2. XF86Setup の起動だぞなもし。
 ふふふ。AcceleratedX ばかり使っていた人間からすれば、禁断の世界・・。右も左もわかりましぇーーん。と、言う事でマウスが動くのを確認してから設定を始めるのだぁぁ。凍りついたら Ctrl+Alt+BackSpace で最初からやりなおし。

 ふえぇぇーー。なんとか設定は終りでセーブして終り・・。ですかさず startx なのだっ!!が・・。起動しない・・。XFree86 のインストール時、今までの 3.2 だと tcl もインストールしてくれたのですが、3.3.1 は別モノとしてインストールしてくれなくなりました。と、言う事で pkg_add で tcl と、もしよければ tk をインストールしてあげましょう。

 さて、tcl/tk のインストールは完了。も一回 startx を起動っ!!が・・。またまた動かない。今度は X サーバが無いと言われる。これは XF86config のバグなので手で以下の様にコマンドを打ってあげましょう。

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roman# ln -s /usr/X11R6/bin/XF86_S3  /usr/X11R6/bin/X
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 これで X サーバも準備が整いました。今度こそ startx と打ってみましょう。なんかびこびこっ!!となったけどいまいち望みの形式ではない・・。私のハード構成は以下どえす。

・ディスプレーカード:S3 Trio64V+
・カードメモリ: 2Mbyte
・モニタ: 15 インチトリニトロン OEM

このカードで目標は 1152x864 で 32,000 色出したいっ!! でした。

さて、これを目標にして今度は /etc/XF86config を手で直します。一応参考となるドキュメントは、/usr/X11R6/lib/X11/doc/README.S3 と README.S3V、更に日本語ドキュメントだと、/usr/X11R6/lib/X11/doc/Japanese の下に README.S3 と README.S3V があります。

3. /etc/XF86config の修正
 まずは、私のカードの場合、メモリが 2Mbyte しか無いので、1280x1024 は絶対に無理でこの設定は削除します。

 Section "Monitor" の項目から以下の行を削除します。

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#   Modeline  "1280x1024" 110.00 1280 1328 1512 1712 1024 1025 1028 1054
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後、絶対に使わないサイズ("640x400" "512x384" "480x300" "400x300" "320x240" "320x200")も削除しても良いかも。

 これで好みのサイズになりました。root で startx するとちゃんと表示出来る様になったので、今度は自分のアカウントで起動します。うひぃぃーっ!!色が出ない・・。root の twm では 32bit 色出ていたのに、自分のアカウントの fvwm1.2.4 では 256 色しか出ない・・(g_g)。原因を突き止めようっ(g_g)。

3. 色が沢山出る様にしようっ!!
 どうも X の起動時、色がちょっとしか出せないで起動されてしまう様です。Section "Screen" 項目で、SubSection "Display" の Depth 8 として起動してしまう為に色の制限がかかってしまいます。これを Depth 8 よりも大きい、Depth 16 で起動してあげれば色が沢山出る様になります。

 まず自分のカードが沢山色が出せるか確認します。

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roman# startx -- -bbp 16
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として起動すれば、Depth 16 として起動して沢山の色が出る様になります。これで沢山の色が出た場合、Section "Screen" に DefaultColorDepth 16 と一行追加してあげればデフォルト Depth 16 で起動する様になります。

4. twm と fvwm の色の使われ方の違い
 twm では色が沢山出るのに fvwm では色が沢山出ない。なぜなのだろう・・(?_?)。
 fvwm は twm よりも沢山の色を使います。色を沢山使うと言う事はそれだけカードのメモリを消費すると言う事です。と、言う事で大きいディスプレイサイズを指定して、なおかつ色を沢山使った場合は、表示出来る色分のメモリがもう無くなっている為に色が出なくなるのです。

 その大きな原因として、fvwm の場合は、GoodStuff が考えられます。私の .fvwmrc の GoodStuff の設定は以下の様になっています。

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###################### GoodStuff button-bar ################################
# Colors
*GoodStuffFore Black
*GoodStuffBack LightSlateGrey

# Font
*GoodStuffFont -adobe-helvetica-bold-r-*-*-10-*-*-*-*-*-*-*
# Geometry - really likes to pick its own size, but giving a position is OK
*GoodStuffGeometry -1-1

# Layout: specify rows or columns, not both
*GoodStuffColumns 7

# Define the buttons to use.....

# xterm or rxvts on remote machines can be done like this
# Output re-direction is csh style, not sh style
# You will want to substitute your own hosts here!
*GoodStuff Kterm        Monitor2.xpm    	Exec "kterm" kterm -sb -geometry 76x26+20+50&
*GoodStuff Mule         NeXTterm3.xpm   	Exec "mule" /usr/local/bin/mule -geometry 76x26+220+180 &
*GoodStuff NS3.01       NetscapeLogo.xpm        Exec "Netscape" /usr/local/bin/netscape &
*GoodStuff NS4.04       NetscapeLogo.xpm        Exec "Netscape40" /usr/local/bin/netscape40 &
*GoodStuff XV           xv.xpm          	Exec "xv" xv &
*GoodStuff Xmix         SoundMixer.xpm  	Exec "Xmixer" xmix -l  -geometry 400x100 &
*GoodStuff WorkMan      DiskCD.xpm      	Exec "WorkMan" workman &
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 この時に問題となるのが、GoodStuff に使われる xpm ファイル、要はアイコンなのです。通常、fvwm1.2.4 では iconpath と言うのを指定しますが、ここに入っているデェフォルトのアイコンを使えば特に問題は無いのですが、もっとかっちょよいアイコンを使おうとして拾って来て指定するとアイコン毎に別々の色を要求する事になりメモリをどんどん消費します。

 特に fvwm95 のアイコンはメモリ食い虫です・・。と、言う事で twm では色が沢山出るのに fvwm で色が出ない原因は寄せ集めのアイコンにあるっ!!と言う事になります。

 と、言う事でいろいろ経験して XF86Setup を制覇していきましょう。ディスプレーを痛めない程度に・・(^^;;

5. XF86Config のサンプル
 私が自分で作った XF86Config のサンプルです。良かったら使ってください。これらは全て現在でも私は使用しています。

 ・S3Trio64V+(XF86_S3)
 ・MatroxMillennium(MGA)(XF86_SVGA)
 ・NECPC-9821Lt(XF86_NEC480)  XFree86 3.2 対応
 ・NECPC-9821Lt(XF86_NEC480)  XFree86 3.3.1 対応

6. おまけの設定、locale
 XFree863.3.1 と言うか、FreeBSD2.2.x なバージョンでは、I18N インターナショナリゼーションが完了していて、fvwm95 とか qvwm とか言ったウィンドマネージャでは日本語が使えます。後、Netscape も日本語を使えますね。が・・。どうもいまいちしっくりと動いてくれない・・。以下の設定をしてみましょう。

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# cd /usr/share/locale/ja_JP.EUC
# ln -s ../lt_LN.ASCII/LC_COLLATE
# ln -s ../en_US.ISO_8859-1/LC_TIME
#
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 つまり、/usr/share/locale/ja_JP.EUC と言うディレクトリの下に、LC_COLLATE と言うファイルと、LC_TIME と言うファイルを二つ程用意します。これで日本語が表示出来る様になります。

 直接的には必要ないですが、設定して損はしません。是非是非。


/usr/X11R6/bin の下が異様に少ない・・(g_g)。
 XF86Free 3.3.1 がリリースされた当時のものが 2.2.5-RELEASE インストール用 CD-ROM 等に入っている場合が非常に多いです。通常、/usr/X11R6/bin にインストールされるファイルは、X32bin.tgz というものになります。このファイルは /usr/X11R6/bin と、後、/usr/X11R6/lib を固めたファイルです。

 3.3.1 リリース当時、この X32bin.tgz には通常より /usr/X11R6/bin の下が少ないものしか入っていないバージョンがリリースされています。以下がそのファイル郡です。例えば UNIXUSER 98 年 1 月号に XFree86 の最新パッケージが入っていますが、

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# pwd
/cdrom/XFree86/3.3.1/binaries/FreeBSD-2.2
# ls -l
-rw-rw-rw-  1 root  daemon  2455318 Aug  5 08:04 X331bin.tgz
-rw-rw-rw-  1 root  daemon   346677 Aug  5 08:07 X331lib.tgz
-rw-rw-rw-  1 root  daemon  1195787 Aug  5 08:55 X331man.tgz
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と、言う様にこのファイルは古いのです。このファイルは新たに更新されているのでそちらにアップデートしましょう。一応、
ftp://ftp.tokyonet.ad.jp/pub/FreeBSD/2.2.5-RELEASE/XF86331/に見に行くと確かに 11 月に 更新されている様です。

 ・X331bin.tgz     2542 Kb    Thu Nov 20 18:06:00 1997
 ・X331lib.tgz      341 Kb    Thu Nov 20 18:04:00 1997
 ・X331man.tgz     1202 Kb    Thu Nov 20 18:03:00 1997
 ダウンロードしたらファイルを更新しましょう。その手順は以下になります。

1.まず何はともあれ X を落します。X を起動したままで更新すると突然 X が落ちます。どうなるか保証の限りでは無いです(^^;;。

2.ダウンロードした三つのファイルを /usr/X11R6 へコピーして、tar で解かします。

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roman# foreach i ( X331bin.tgz X331lib.tgz X331man.tgz )
foreach? tar xvzfp $i
foreach? end
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3.すかさずマシンを再起動します。

 以上で新しいものに更新されます。今度は xload とか xev もインストールされています。良かった良かった(^^)。


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